借金が返済できなくなった場合、自己破産という手段もあります
私は5年前に、ヨガのインストラクターとして独り立ちし、多くの生徒にヨガを教えることで、生計をたてられるようになりました。
開業したころは、ちょうどヨガが流行り出したころだったので、生徒はたくさん集まりましたし、生活もそれなりの水準で送ることができていました。
そんな私にピンチが訪れたのは、2年前です。
当時、大きな金融機関が倒産するなどして、世間は不況ムード一色に染まり始めていました。
ヨガスクールなどのカルチャー関係の仕事は、不況の煽りを真っ先に受けます。
なぜなら、生活に直接影響しない習い事の出費は、生活費節約のために真っ先にカットされるからです。
私の生徒はどんどん減っていき、いつしか私は、キャッシングなどを使って足りない生活費を補填するようになっていました。
そして、私の生活は、あっという間に成り立たなくなってしまったのです。
多数の消費者金融からの借金を抱えた私は、弁護士さんに今後の身の振り方を相談することにしました。
そんな私に対し、弁護士さんが勧めてきたのは自己破産です。
私は身ひとつで仕事をしていたので、自己破産を行っても信頼を失う心配がなく、ヨガのインストラクターを続けることもできるのだそうです。
通常、個人事業主が自己破産を行うと、財産や仕事の設備を没収されたり、取引先の信用を失墜して廃業を余儀なくされることがほとんどなのですが、私のように設備も持たずに、お金のやりとりを現金のみで行っている場合は、事業を続けやすいのだと、弁護士さんは教えてくれました。
結果的に、私は破産手続きをして、借金を帳消しにすることができました。
おかげで現在の私は、アルバイトをしながらですが、小規模なヨガスクールを経営できています。